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「…っ、どこ触ってんだ、くすぐってぇ」
「ん、やっぱくすぐったい? 」
 Tシャツの中に潜り込んできた新名の指先に乳首を撫でられ、思わず肩を押し返した。
「くすぐったいと気持ちイイは紙一重って言うじゃん……そうだ、オレが開発して気持よくしてあげるって言ったな、前に」
 嵐さんこっち、と新名に腕を引かれてベッドの上に起き上がる。
「何……」
「ココ座って」
 ベッドの頭の方へ不二山を誘導して、新名はドアのそばに置いてあった姿見をこちらへ移動させた。そして、ベッドに戻り不二山の背後に回ると、自分の脚の間に抱え込むような形で後から抱きしめてくる。

「開発って何すんだよ……」
「気持ちイイこと」
 そう言って再び新名の手がTシャツの中へ潜り込んだ。
「……んっ、だからそれやめ。くすぐってぇって」
「んー、ちょっとの間ガマンしてみて? 」
 ふにふにと指先で胸の先端を執拗に摘ままれる。
「新名…っ」
「ゴメンって。でも……乳首立ってきた」
 咎めるつもりで名前を呼んだのに、新名の指の動きは止まることを知らなかった。『乳首が立ってきた』なんて、どういう状況なのか意味がよくわからない。
(寒い時……とかじゃねーのか……)
 今は別に寒くない。けれど新名に摘まんだり引っ張ったり引っ掻くように撫でられると、下半身に熱が溜まっていくように、ぴりりと体が震えた。
「……っん」
「嵐さん……感じてきた? 」
「っ、違……」
 違うと言いかけて、自分でも違うのかどうか判らなくなってきていることに気づく。片方立てていた膝が、新名の指が動くたびにビクビクと揺れていた。
「コッチ……すげー濡れてるみたいだけど……」
 熱っぽい声が耳元に流し込まれ、新名の右手がするすると腹の上を滑っていき、下着の膨らみの頂点を撫でた。
「……っ!! 」
 さっきから、そこが高ぶっているのは自分でも判っていたから、急に触れられて思わず制止しようと手を伸ばす。
「んじゃあさ……嵐さん自分でココ弄ってよ」
「……」
 伸ばした手がそのまま導かれたそこは、確かに濡れていて薄いグレーの下着に濃い染みを作っている。新名の手によって下着がずらされていくのに、抵抗するどころか自分で腰を上げて協力してしまった。

「……っあ、新名なに……」
 両脚を開かせるように後から新名の足が不二山の両足首を固定してきて焦る。同時に、Tシャツが胸の上まで捲り上げられた。
「ほら、嵐さんちゃんとこっち自分で擦って」
「……んっ」
 右手を両脚の間に持っていかれ自分で握らされる。新名の左手は依然として乳首を弄っていた。
「はぁ……嵐さんスゲー…やらしいカオ……」
「……んっ…ぁ……」
 観念して右手を動かし始めると、耳元で話され湿った息がかかって背筋がゾクゾクしてしまう。
「嵐さん……ちゃんと見てる? 」
「ん…なに……」
 新名が示した先に、さきほど運んできた姿見の大きな鏡があった。
「嵐さん、オレに胸弄られて、自分でソコ握って、すっごいエッチな顔してんの、わかる? 」
「……おま…っ、そのために鏡……」
「だって後ろから弄ってたら嵐さんの感じてるとこ見れないじゃん……」
 両脚を大きくM字に開いて、自分でもとんでもない格好になっていることはわかっていた。けれどこうやって正面から見てしまうと余計羞恥心を煽られる。

「ホラ、手ェ止まってる……」
「ふ…っ……ン、ぁ……っ」
 お仕置き、とばかりに両方の乳首をきつく摘まみあげられ、爪先に強く力が入った。
「ここ、こんなにヌルヌルしてる……気持よくなってきた……? 」
 新名の指が握ったままのソコの先端を指先で抉るように弄って、透明な糸を引く粘液を見せつけるように眼前に晒される。
「あ、……あぁ、っ……変なとこ…触…っ」
「変じゃないよ、スゲー可愛い……」
 ハァハァと余裕のない新名の呼吸が耳やうなじにかかるだけで変な気持ちが高まってしまう。無意識のうちに右手の動きが再開していた。
「ん……っん、新名…っ……」
 背中が仰け反り、首も反らせて背後の新名の肩に頭を預けるようにイヤイヤと首を振る。硬く尖ってしまった胸の先端を押し潰すように指の腹で撫でつけられると、目尻に溜まった涙がとうとう零れた。
「……嵐さん……こっちも……ヒクヒクしてる……」
 新名が感動したように呟いたが、何のことかなんて解るような余裕は既になかった。体の裏側に異物感を感じてようやく悟る。
「んあ、っ……そこ…ッ…」
 両脚を開かれているから隠しようもない尻の谷間の奥へ新名の指先が宛がわれていた。思わず目の前の鏡を見て確認してしまった。
「手……続けて」
 軽く耳たぶを噛んだり、頬に口づけたりしながら、新名の指先がまるでノックでもするように体内に少しずつ潜り込んでくる。
「んっ、ん…っ」
 自分で「おまえが何とかしろ」と言ったとはいえ、見ていられなくなってギュッと目をつぶると夢中で右手を動かした。

「嵐さん…嵐さん……気持ちイイ? 」
「く…っあ、んんぅ……気持ちィ……っ」
 新名の顔が向いている方へ必死で顔を向けて頬を擦り寄せる。気持ちが通じたのか、唇にかぶりつくように後ろからキスをしてくれた。
「ここと……こっち、どっちがイイ……? 」
 中にいる指先と、乳首を弄っている指先が同時に小刻みに動かされて頭の中で何かが弾ける。
「……っ、あ……っや、どっち、も……っ」
 つーか、イク……! と続けて言ったつもりだったが、ちゃんと言えたかどうかわからない。もう一度新名の唇が重なってきて、意識がしばらく途切れた。
 
 

 まどろむように覚醒した時には、鏡に飛び散った不二山の精液を新名がティッシュで拭いているところだったから、数十秒から数分程度は意識を飛ばしてしまっていたのだろう。
「はぁ……マジやべぇ。嵐さんエロすぎ……」
「…………エロいのはおまえの方だろ……」
 ぐったりとベッドに横たわる不二山の隣へ腰掛けて、新名が頬に触れてくる。
 その手に頬擦りするように顔を寄せれば、新名が生唾を飲み込む音が聞こえた。

「嵐さん…っ…続き……してもイイ……? 」
「……イイも何も……俺は最初からそのつもり――」
 言いかけた時、玄関の鍵がガチャリと開く音がしたかと思うと盛大にドアが開く音が続いた。
 
「……っ!! 徹平だ……!! 」
 アイツ、今日遅いんじゃなかったのかよ!? と慌てて不二山に布団をかぶせると、顔だけ出せる隙間分ドアを開けて新名は廊下の様子を伺う。
「あれ、兄ちゃんどうしたの」
「……いや、嵐さん来てんだよ。今寝てるからもうちょっと静かに……ていうか何、おまえ今日遅いんじゃなかったんかよ」
 パタパタとスリッパを鳴らしながら廊下を歩いてきた弟に、白々しく小声で苦言を呈してみる。
「あー、忘れ物したから帰ってきた。っつーか嵐さん来てんの? もう寝てんの!? しゃべりたかったー」
「……ダメ」
 それだけ言ってドアを閉めた。ついでに鍵もかけた。
 忘れ物を取りに来ただけならそのうちまた出ていくだろう。せっかくいい雰囲気だったのにとんだ邪魔が入ったものだ。
「いやー、ごめん嵐さん。徹平のやつ騒がしくて……」
 ベッドまで戻ってきて不二山を覗き込むと――
 
「……マジかよー……」
 弟に「嵐さんは寝てる」と言った方弁が本当になってしまった。射精した後の疲れが出たのか、不二山はさっき一瞬意識が途切れた時とは違って本格的に寝息を立てている。

「……ハァ……続きはどーなんのよ……」
(でも起こすの可哀想だし……)
 ベッド脇の床に崩れ落ちそうになりながら、そっと不二山の髪を撫でた。そのまま指で瞼や頬を撫でてみる。
(このまま寝込み襲っちゃうか……? )
 頬から唇へ指先を滑らすと、無意識なのだろうが、ふにっとキスするように指を甘噛みされた。
(…………あーもう…! 可愛いなホント!! )

 その後、何時に帰ってくるのかと不二山の自宅から携帯に電話がかかってくるまで、新名の理性と本能の戦いは続いたのであった。







終わり

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あとがき

嵐さん開発編でございました。ニーナがいい思いしてないんだけど、まだニナ嵐書きはじめたばっかりなのでやりたいこと全部詰め込むこともなかろうと思ってアッサリ目です(笑)
ところで、柔道の技で『蟹挟』っていうのがあるんですね。けっこう最近禁じ手になってしまったので嵐さんやニーナは『反則技』として習ったはず…だから「蟹挟は反則だろ」っていうのは高度な柔道部ギャグなのです。ドヤァ(ギャグを自分で解説する白々しさったらない)
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